進路教育について

進路教育について

女子聖学院の進路教育について

本校の進路教育は、日々の学びの積み重ねを起点に、校内外の体験を架け橋として未来へとつなげていきます。中学生の頃から大学や社会の最前線に触れ、視野を広げながら「自分の言葉で」将来を考える力を育てます。

本校ではキャリア教育の視点を大切にし、「働くとは何か」「社会でどのように生きるか」を具体的な体験から学ぶ機会を重ねていきます。
加えて、本校が重視する中高大連携により、中学生の段階から大学の先生や研究に触れることで、高校・大学での学びを見据えた進路観を早期に形成できます。

また、全学年で活用する「JSGプランナー」は、1週間を見開きで管理できる手帳です。授業や課題、行事や部活動の予定を書き込み、実行後に振り返ることで、自学自習の習慣を育てます。学習時間の記録欄もあり、授業やJSGラーニングセンターと連動させながら、日々の学びを進路や将来の目標へと結びつけています。

積み重ねた“自分の言葉”と実践が、「他者と協働し社会に貢献する Be a Messenger」の姿へと結びついていきます。そこには、一人ひとりが納得して歩みを進める確かな進路選択があります。

 中学1年生


自分自身を知る

最初の1年間は、まず“自分自身を知る”ことから始まります。生活習慣や学習習慣を整えることは、将来の大きな夢に向かうための土台づくりです。好きなこと、得意なこと、そして大切にしたい価値観を少しずつ言葉にしていく過程の中で、「進路とは遠い未来ではなく、日々の積み重ねの延長にある」という気づきを得ます。校内で行われる大学説明会や進路レターを通じて、学びと将来が結びついていることを実感することができます。

主な行事

  • 校内大学説明会:5月ごろ/中高・保護者対象

  • 進路レター配付:校内行事や学外機会を家庭と共有

  • 学力推移調査:現状把握と学習方針の見直し

 中学2年生


世界を広げる

2年生では、自分の殻を破り“世界を広げる”ことがテーマです。身近な学校生活の外に視野を向け、多様な学問や職業の存在を知ることで、「こんな道もあるのだ」と気づきの幅を大きく広げます。中学生であっても大学の先生の話に直接触れられるのは本校ならではの経験です。新しい世界に出会うことで、翌年の職業体験に必要な観察力や質問力も自然と養われます。ここで得た刺激が、自らの未来をより主体的に描く原動力になります。

主な行事

  • 校内大学説明会(例:早稲田大・上智大・青山学院大・芝浦工大など)

  • 学問ガイダンス:職業体験に向けた問いづくりを後押し

  • 学力推移調査

 中学3年生


社会と向き合う

3年生になると、いよいよ“社会と向き合う”時期を迎えます。職業人や現場の声に直接触れることで、働くことが自分にとってどういう意味を持つのかを考え始めます。講演を聞くだけでなく、体験を記録し、振り返り、自分の言葉で表現することで理解は深まります。また、大学とつながるプログラムに参加することで、高校から始まる学びを具体的にイメージできるようになります。こうした経験は、社会に出ていく自分を少しずつ形作っていく大切なステップです。

主な行事

  • PTA講演会:「仕事」について探究するためのヒントを得る講演会

  • 職業体験:職場訪問:企業・医療・大学など、PTA・OG協力

  • 夏季勉強合宿:学習習慣の確立と動機形成

  • 卒業生講演会:体験や講演を踏まえて、改めてキャリアを考える

  • 校内大学説明会

  • 進路保護者会

  • 学力推移調査

 高校Ⅰ年生


経験値を積む

高校に進学すると、進路はより現実味を帯びてきます。高Ⅰでは“経験値を積む”ことが大きな目標です。文理選択に備えて、大学・学部・学科の違いを理解し、さまざまな学びに触れる中で関心を具体化していきます。校内でのセミナーや説明会で得た知識を、外部研修や見学で確かめる。この往復運動こそが経験となり、自分の未来像を描く力を強めていきます。そうした実感を得る大切な1年間です。

主な行事

  • 学部・学科セミナー:学問の中身を比較・理解

  • 職業体験説明会:進路に直結する“働く”準備

  • オリエンタルランド ホスピタリティ研修:仕事理解と社会貢献の実感

  • 校内大学説明会(例:早稲田大・上智大・青山学院大・芝浦工大など)

  • 進路保護者会

  • 芝浦工大サマーインターン

  • 東邦大学看護学部体験

 高校Ⅱ年生


自分を鍛える

Ⅱ年生では“自分を鍛える”ことがテーマです。志望する学問領域をしぼり込み、必要な科目や受験方式を理解したうえで、崩れにくい学習の型をつくります。模試や面談を重ねながら、自分の弱点を把握し、安定感を高めていくプロセスは決して楽ではありません。しかし、この時期に積み上げる努力こそが、未来を切り拓く確かな力になります。「目標はワンランク上」という合言葉のもと、自分を磨き続ける1年です。

主な行事

  • 進路面談の強化:学習計画・方式選択を徹底

  • 冬季勉強合宿:受験モードへの切替

  • 模試(進研模試ほか):実力の定点観測

  • 校内大学説明会

 高校Ⅲ年生


ビジョンを形へ

高校生活の最終学年では、“ビジョンを形へ”というテーマが待っています。これまでに積み重ねてきた自己理解や経験を、具体的な受験計画へと結実させる時期です。出願方式や書類の確認といった細部の徹底が、合否を分ける大切な要素となります。卒業生や大学教員の話を聞き、自らの歩む道を最後まで主体的に選び取る、それが女子聖学院の高Ⅲの姿です。最後まで積み重ねを怠らず、学びを未来へとつなげていきます。

主な行事

  • 共通テスト説明会:申込方法・科目・会場の確認

  • 調査書発行説明会:手続き・期限管理

  • 校内大学説明会

  • 卒業生トークセッション(25年度 医学部分野)

  • 模試(河合記述・ベネッセ共通テスト模試ほか)

  • 芝浦工大サマーインターン

  • 東邦大学看護学部体験

  • 中学生授業支援