学院紹介

学校長あいさつ

 女子聖学院の教育目標は、「自らの賜物を用いて他者と共に歩むことのできる女性」を育てることです。私たちは、中高6年間の生活を通して、この目標を実現させるための土台を築いていきます。そして、それは10年後、20年後、50年後、そして人生の終わりまで貫く堅固な土台でもあります。女子聖学院が考える土台とは、「自己の存在意義の確信」です。生徒たち一人ひとりがこの確信を得るために、私たちは良質な教育環境を整えることに力を尽くしています。
 学校には3つの環境があります。1つ目は建物や設備等のハードに関わる部分です。建物の安全は当然のこととして、私たちは、学びに集中でき、何か心が包まれるような美しく優しい環境の整備に努めます。2つ目は授業や学校行事、クラブ活動などのソフトの部分です。「与えられたとおりに受け止める」「よしとされているものに合わせる」姿勢から、「自分の興味・関心・疑問から主体的に取り組む」姿勢への転換が図れる多様な場・機会を設定しています。授業においては、ICT教育を含めた『総合(探究)』での柔軟で横断的な学びを発展させるとともに、もともと置かれている各教科でも工夫を凝らし、生徒が能動的に学習に取り組めるための改革を進めています。また、各行事、クラブ活動でも「自分たちで創り上げる」という伝統に力点を置き、生徒の主体的取り組みを大切にしています。3つ目は人と人とが関わる環境です。女子聖学院の教員は、生徒一人ひとりの傍らに立ち、時に厳しい言葉をかけ、時に優しい励ましの言葉をかけます。たとえ生徒が道に迷いその歩みが不確かなものになったとしても、その生徒に寄り添い伴走することをやめません。生徒の今のありのままの姿を受け入れ、次の一歩を踏み出せるよう、共に悩み、共に考えます。教員に受容された生徒の経験は、生きる喜びと自信を産み出します。それが自己の存在意義の確信につながっていくのです。

 実は、女子聖学院にはもう一つ大切な環境があります。それは毎日の礼拝を中心としたキリスト教という世界です。これは本校の全ての教育を束ねる「扇の要」であり、女子聖学院の学校としてのアイデンティティでもあります。生徒が、若き日に聖書に親しみ、「神聖なもの」、「厳かなもの」に触れることは、心の安らぎ、人生の道標、人間に対する深い洞察を得る機会になります。さらに「許されること」と「愛されること」、「許すこと」と「愛すること」がいかに大切なことであるかを知らされます。

 女子聖学院では、これらの4つの教育環境が有機的につながり、生徒の中に「堅固な土台」が築かれ、生徒は他者と共に歩むことができる女性へと成長していきます。

 女子聖学院の教育は、地道な日々の積み重ねによって進められています。しかし、その底流には確固たる教育目標があり、そのために教員の情熱が注がれています。そのことを皆さんに知っていただければと願っております。

女子聖学院中学校高等学校校長
女子聖学院中学校高等学校校長 安藤 守 直筆サイン

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