防災

防災

本校における防災対策

東日本大震災をはじめとする多くの自然災害で犠牲になられた方々に、心より哀悼の意を表します。また、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

女子聖学院では、こうした出来事を深く受け止め、防災の在り方を生徒と教職員がともに考え続けてきました。特に2011年の震災時には、実際の対応を通じて得た経験を共有し、また地盤も強固であり、防災への備えを日々の教育と生活の中に活かしています。

Q:地震が起きても校舎は安全ですか?

A. 本校のチャペル棟・本館は新建築基準法に準拠しており、地震への耐震性を十分に備えています。体育館も補強工事を完了済みで、安全性が確保されています。また、標高24mの高台に位置し、液状化や洪水の心配も極めて低い立地です。

Q:帰宅困難時、冬でも学校に泊まれますか?

A. 全校生徒が3〜4日間生活できる備蓄品を校内に常備しており、防寒用の寝袋やストーブも完備。冬の停電にも対応できる体制を整えています。被災状況によっては、保護者のお迎えがあるまで、学校で安全にお預かりいたします。

Q:学校では火災などの防災について学習や訓練はしていますか?

A. 毎年4月に全校で「防災心得」の確認を行い、地震・火災・原発事故等に備えた避難訓練を実施しています。オリジナルの防災地図や資料を使い、自ら考え行動する力を養います。防災士の資格をもった教師も3人おり、さらに教職員も設備研修を定期的に行い、有事の際の対応力を高めています。

Q:生徒が関われる防災活動はありますか?

A. 生徒会には「防災委員会」が設置されており、防災への関心を深める活動を行っています。加えて「バディ制度」により、緊急時には互いの安否を確認し合う体制を整えています。個人で備える意識も重視し、ロッカーに飲料や保存食、モバイルバッテリーなどの準備をお願いしています。また、防災委員と希望する生徒に、防災センターでの災害体験を実施しております。

Q:保健室は災害時も機能しますか?

A. 医薬品は各学年分を備蓄。自家発電により、保健室や医務室へ優先的に電力が供給される体制を整えています。ケガや体調不良への対応はもちろん、心理的ケアにも対応できるよう配慮しています。

Q:電気や水の供給は大丈夫ですか?

A. 大型・中型・小型の自家発電機およびカセットボンベ式発電機、ソーラーパネルや蓄電池などを備えており、校内での電源供給が可能です。地下貯水槽には約250トンの雑用水が蓄えられており、2014年には深さ200mの井戸も掘削しました。安全で清潔な水の確保が可能です。

Q:「女性や子どもを優先して受け入れる」というのはなぜですか?

A. 過去の災害で、避難所における女性や子どもたちのプライバシー確保が大きな課題であることが明らかになりました。その経験をもとに、本校では女性や子どもたちが安心して過ごせるよう、受け入れ体制を整えています。