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【中2】総合学習×英語スピーチ:「Nature eco Campから考えよう」
中学総合学習では教科融合を取り入れ、日々の教科教育が生かされるようなプログラムが組まれています。中学2年生の総合学習では「Nature eco Campから考えよう」と題して、9月初旬に出かけたキャンプで見てきたことや体験したことから、不思議に思ったことや調べてみたいことをグループで調査する活動を行っています。このプログラムでは、理科Ⅱ(生物)から南アルプスの絶滅危惧種に関して、英語科から総合で調査したことを英語で発表するといった融合が取り組まれています。


英語科では、総合学習での学びを英語で発表できるように作文ワークシートを作成しています。生徒達はサンプルの文章を参考に作文します。その段階で習う英文法を意識的に取り入れさせ、授業内で扱われた新しい文法を自分たちの言葉に落とし込んで活用することで、文法の理解だけでなく、自らの言葉で活用できるように定着していきます。実際に行われた発表でも、クラス全員の前でそれぞれが一生懸命に覚えた内容を、堂々と発表している様子が見られました。総合学習の授業内で他のチームが何を調査しているのか知っているため、お互いの発表の内容も分かり、友達の発表を聴きながら新しい単語を自分のものにすることもできていました。
また、言葉だけでなく、調査した内容のポスターをiPadで作り、それを見せながら発表しました。どの生徒達も、聴き手が興味を引くようなデザインを考え作成してきました。自分の発表の支えとなる発表資料を意識的に工夫して作成することを続けることで、「何を見せたいか」「何を伝えたいか」といったことを明確に示すことができるようになっていきます。


同じ経験をしたキャンプでも、興味を引いたところが生徒それぞれで異なるため、自分以外の発表を聴くことでキャンプでの経験から広がった知識も更に深まりました。また、今回の発表ではわざと原稿を作らせていません。自分の発表が全て自分の言葉で、目の前の聴衆に届きます。緊張しながらも楽しみ、とても良い経験となったことでしょう。
中学2年生の総合学習は「自然環境」がテーマに行われています。1年間の学びを通して、生徒達一人ひとりの心の中に「自然との共生」への意識が強く根付いてくれることを願っています。