探究・ICT

高校総合学習

高校での総合学習は週1時間の設定です。
中学までの「学習方略の探究」(中1)、「視野を広げる」(中2)、「未来の○○展の開催」(中3)などを通して経験した主体的な探究活動を、より個人性が高い取り組みとして発展させます。自分の内面と向き合う中で、自分が取り組みたいと思う一つの「問い」を見出し、自分の探究テーマとして掲げます。
その後、その問いについての調査・実験・考察をさまざまな形にて繰り返します。大きすぎる問いは手に余ります。小さすぎる問いはそれに取り組む意味が疑われます。指し示していることが明確であり、かつその問いに取り組むからこそ得られるであろう「実り」が大きくなる問いとは何か?そこを目指して「自分なりの問い」を、磨き上げるべくアプローチを重ねていきます。「問い」の概要をまとめたレポートをゴールとしていますが、可能な生徒は「論文作成」にまで発展的に取り組むことになります。

定められた正解にたどり着くことを求めている学びではありません。
「問いを磨き上げる過程での試行錯誤を通して、前進・納得・理解が得られた」と感じることこそが大事となります。高校卒業後に「より高いレベルでの学問」「本格的な意味での研究」に取り組む際の基本モデルを実践的に体験する機会とも言えます。
同時に、「生きていく中で出会うことになる答えのない多種多様な問題・課題に対して、今の自分自身の全部を駆使して、なんとか解決・解消・発展につなげようと努める」といった、「生きる」ということ自体に関わる基本姿勢を実践する機会とも言えます。特定分野の知識や技能に力点が置かれる各教科の授業では、こうした機会を持つことはあまり多くありません。そこにまっすぐ取り組んでみる時間。この高校での総合学習はそんな時間なのです。

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