教科教育

数学

授業トピック

数学科では、楽しくInput(知識をスムーズに頭に入れる)→Intake(知識を自分のものとして取り入れ、理解する)→Output(問題を解いていく)というサイクルを重ねることで、より深い学習定着を考えています。

数学せいこっち

中1で関数を勉強するにあたり、“ある変数xが与えられると、それにある一定の計算がされて、新たな数yがただ1つに決まる”という、関係性を理解することが大事です。
そこで、「入口からものを入力すると、ある一定の働きをして、出口から新たなものを出力するマシーン」、名付けて”Black Box”を考えます。

まずは、日常生活の中で、この関係性を持っているものを見つけます。たとえば、

  1. キャンディの重さの値を入力すると、
  2. ↓その重さにg単位の値段が計算されて、
  3. キャンディの値段の値が出力される

などです。

これをもとに、各自が見つけた“Black Box”を自由に発表します。

≪生徒が考えたB・B≫
入力 出力 働きは?
かき氷 けずる
目玉焼き フライパンで焼く
落葉樹の葉 紅葉 秋の気候
牛乳パック トイレットペーパー リサイクル
Mathematics 数学 翻訳(英語→日本語)

その後、数学での関数(function 働き)につなげるため、実際にBlack Boxの中に数字のカードを入れ、働きが起こって別の数字が出てくる様子を体験します。

何題か実例を見せ、箱の中でどのような働き(計算)がなされて出力されるのかを予想させます。最終的には、xという文字を入力するとき「箱の中の働き」がどのような文字式で表されるかを考えさせ、出力yを、xを用いた式で表します。

比例・反比例・1次関数など、今後の関数分野の導入には、つねにBlack Boxの考え方に戻って、学びます。

教科目標と6年間の流れ

教科目標 1. 諸概念への深い理解と基本的な処理方法の会得により、基礎的学力の充実を図る。
2. 論理的な判断を正確に積み重ねる力、筋道を立てて順序正しく記述する力を養う。
3. 「考察する対象に自ら働きかけていく」ような、能動的な探求の姿勢を育てる。
4. 数学の単純な厳しさにふれて、真理を尊ぶ姿勢、困難を克服する忍耐力を養う。
6年間の流れ 段階目標 内容
中学 高校 授業外
代数
<式・方程式
不等式・関数>
幾何 文系 理系
中学1年 素手で思考を進める算数から、概念とその表現形式を用いて思考を進める数学への転換を実現する。 1次式 図形の
基礎
計算力
テスト
(3学年
共通問題)
中学2年 根拠に基づいて論理的な推論を積み重ねることを学び、論理に基づいて説明する初歩的な力を養う。 2次式 図形の
性質
(証明)
中学3年 中学数学の知識を総合的に集約すると共に、高校数学の導入と展開を中学生にふさわしい形で行う。 中学の復習
数学I・数学A
高校I年 中核の分野を学び、社会人として数学の力を必要とされた時に、それに応えられる素養を身につける。 数学I
数学A
数学II
事項テスト
高校II年 各自の志望に応じて必要な事項を学び、本格的な入試対策に備えて、その基本をしっかりと確立する。 数学II
数学B
数学II
数学B
数学III
高校III年 演習を通して、更に発展的な知識を身につけ、既知の知識を総合的に駆使して問題を解く力を育てる。 大学入試問題
演習(記述式
・マーク式)
数学III
大学入試問題
演習(記述式
・マーク式)

ページの先頭に戻る