社会
授業トピック
「戦時中の女子聖学院の生徒たちを演じたい」この一言から始まった高校演劇部の作品『ピアノ』(作:筑田周一 本校国語科教諭)が2014年に都大会出場を果たしました。本校での社会科の学びを土台に、生徒自らが戦争について能動的に学び、演じた様子は、本校関係者のみならず多くの人の心を打つものでした。
社会科では「平和をつくりだす将来の主権者を育てる」を教科目標に、日々の授業を構成しています。主権者としての判断に必要となるのは、中学生・高校生の時期に以下のようなことに真剣に取り組むことだと私たちは考えます。

私たちが授業でなにより大切にするのは確かな知識の定着です。実物教材を活用しての授業、教師の語りに生徒たちは引き込まれ、小テストや口頭テストなどの機会を経ながら、知識が確実に身についてゆきます。あわせて、教科主催の行事※では、それらの知識が驚きや感動と共に生徒の心に刻み込まれます。中でも『ピアノ』を演じた生徒たちの思いの源となったのは、約半世紀にわたって続けてきた平和のための特別授業でした。
女子聖を巣立つひとりひとりが、平和な社会をつくる女性であってほしい、と私たちは願っています。
※中2鎌倉見学,高1刑事裁判傍聴,社会科旅行(奈良・京都/沖縄)


教科目標と6年間の流れ
教科目標 | 平和をつくりだす 将来の主権者を育てる。 |
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6年間の流れ | 段階目標 | 内容 | |||||
地理 | 歴史 | 公民 | その他 | ||||
中学1年 | 地理では、地図を読む基本を学び、国内各地の特色を理解させる。 歴史では、時代の流れを意識し、楽しく学ばせる。 |
日本地理 | 歴史 | ||||
中学2年 | 地理では、世界の地形や気候をおさえ、各地域の特色を理解させる。 歴史では、自分のまわりの生活や社会のありかたを見つめなおすという視点を養う。 |
世界地理 | 鎌倉見学 | ||||
中学3年 | 公民は、中1と中2の学習を土台として、現代社会のしくみを理解させる。 世界史は、古代・中世史の学びを通して、歴史を動かす大きな力にふれる。 |
世界史 (必修) |
公民 | ||||
高校I年 | 世界史は、近世・近現代史の学びを通して、歴史的思考の発展をはかる。 日本史は、20世紀史を通して、「過去から学び、現在に活かす力」を養う。 |
日本史 (必修) |
裁判傍聴 | ||||
高校II年 | 必修の倫理では、人類がなやみ考えてきたことに接し、自分自身を見つめなおす。 世界史と日本史は、毎授業で口答テストをおこない受験態勢に入る。 地理は、世界の各地域が抱える問題や課題について学び、論じる力をつける。 |
地理 (文系選択) |
世界史 (文系選択) |
日本史 (文系選択) |
倫理 (必修) |
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高校III年 | 必修の政経では、あふれる情報から重要なものを選択する力を養う。 世界史と日本史は、大学受験に対応できる学力を完成させる。 |
政経 (必修) |