【中2】マイ・コンパスプロジェクト

10月18日に5・6限を用いて、総合探究学習を行いました。

本校の探究学習では、学校のモットーである「神を仰ぎ人に仕う」を土台に、「仕える人になる」を6年間の大テーマに掲げ、自分軸を形成する「マイ・コンパスプロジェクト」等を行っています。また「自律した学習者として自ら発信し表現できる人になる」を目指し、多角的な視点から学ぶ意味を見出すことを目的にしています。

今回は卒業生シリーズの第3回目です。
今回は、東京外国語大学准教授、多言語多文化共生センター長の小島祥美先生を招いて授業を行いました。

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6年間、欠席遅刻もゼロな皆勤賞だったという小島先生は、女子聖学院が好きだったといいます。
小島先生にとって安心できる、自分がいてもいい場所だったことが女子聖学院を大好きな理由です。しかし、そのような環境があることは誰にとっても当たり前のことではなく、学校が居場所ではない子どもたちの存在がいることに、卒業後に小学校教員になって気がつきました。そして、その中の社会課題として、『〈日本にいる外国籍の子どもたち〉の不就学ゼロを目指す』ことが、自分の人生をかけてすべきことであると理解し、行動し、現在の仕事へとつながっていきました。

授業の後半には、小島先生の同級生約30名から寄せられた、中2生徒たちへのメッセージが配られ、生徒たちはメッセージを読んで、まわりの友だちと感想を語り合いました。

最後の質問の時間では、中2のときにエアコンの設置を学校に提案して、それを実現させたという小島先生の経験談を聞いた生徒から「学校にスラックスを導入するにはどうしたら良いか?」という質問が出され、「人を説得するにはエビデンスが大事! それが何のために必要なのか、何人の生徒がそれを望んでいるのかなど、説得材料を揃えることが大切で、そしてそれは一人ではできないので仲間を巻き込んで一緒に考えてみてください。」と小島先生は回答されました。

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社会に貢献している方や現在働いている方の話を聞くことで、「〇〇がやるべき・やりたいことは、これかも⁉」と思う契機になることや理想の将来像も描ける1つのきっかけになればと思います。

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