総文祭囲碁部門優勝&選手権準優勝!〜在校生が語る囲碁の挑戦と成長の物語〜
女子聖学院高等学校2年のY.Kさんが全国大会と総文祭で優秀な成績を収めました!
凱旋した彼女にさっそくインタビューをしてみました。
総文祭の賞状と盾 | 文部科学大臣賞も受賞 |
ーー全国大会を戦ってみていかがでしたか?
7月の全国高等学校囲碁選手権大会に東京代表として出場し準優勝、8月の総合文化祭で全国優勝し、文部科学大臣賞を受賞しました。全国大会は大変緊張感がありましたが、それ以上に楽しさを感じることができました。初めての相手との対局では、相手がどんな棋風でどんな強みがあるのか分からない状態で囲碁を打ちますが、それが刺激的で楽しかったです。対局後に検討するための時間も十分あり、全国各地から来た選手と意見交換ができたことは非常に有意義でした。今回の経験を通じて自分の成長を実感することができました。そしてやはり私は囲碁を打つことが大好きなのだと再認識しました。
ーー大会に向けてどのような準備をしましたか?
大会に向けて、幼少期から通っていた囲碁道場に再び通いました。先生方から指導碁を受けたり、門下生との対局や、詰碁・棋譜並べを行いました。また、自宅でもオンライン対局をしました。夏休みは道場で6時間ほど過ごしました。特に私の弱点である布石の練習に力を入れました。
ーー試合中に心に残っている瞬間はありますか?
7月の全国囲碁選手権では準決勝での対局中に悪手を打ってしまい、形勢が逆転されそうになりました。長考した結果、自分の中で最善の手を見つけることができ、勝つことができました。このような難しい局面は、碁を一局打つ間に何度もありますが、そのたびに10手以上先を読みながら最善の手を探すことはとても楽しい瞬間です。
8月の総合文化祭では、勝ったと確信した瞬間が最も印象に残っています。手が震えるほどの緊張が続きましたが、相手が「負けました」と言った瞬間、一気にほっとしました。試合後に友達から「おめでとう」というメッセージが届いたとき、とても感動しました。
総文祭での対局の様子 |
ーー囲碁をするうえで一番大切にしていることはなんですか?
自分が納得する碁を打てるかどうか、です。その上で自分の弱みを把握し、克服するための努力を怠らず、かつ、自分の強みを把握し、さらに努力して伸ばすことです。
ーー囲碁と勉強の両立はどのようにしていますか?
両立は簡単ではありません。特に私は女子聖学院で筝曲部と茶道部に所属し、運動会の幹部もやっています。その上で囲碁の道場に通うと、一つのことだけに専念することは難しく、今回は部活の合宿に参加することができませんでした。先生や皆様の理解があってこそ、囲碁に専念できています。優しく見守ってくれる女子聖学院のみんなには感謝でいっぱいです。
ーー囲碁を通して学校生活にどんな影響がありましたか?
囲碁を通して、高い計算能力と集中力を養うことができました。囲碁は一局打ち終わるのに約一時間以上かかります。相手と自分の地を数えながら打っているので計算が早くなり、数学が得意科目になりました。集中力がつくことは、授業や自宅学習の勉強などにも大いに役立っています。私が通っている道場には、藤沢秀行先生の「強烈な努力」という言葉が掲げられています。幼少期からこの言葉を目にしてきたことが、私の人生にとって、学校生活にとってとても大きな影響があると感じます。自分が何かを成し遂げるには、普通の努力でなく「強烈な努力」が必要であるとういうことを教えられました。この考え方は、学業だけでなく、日常生活にも影響を与えています。
ーー将来の展望を教えてください。
私は5才で囲碁を始め、小学生の頃には日本棋院の院生として、プロ棋士を目指し精進してきました。大学に進学しても、大学生の大会に挑戦し続けます。私を育ててくれた道場でインストラクターとして囲碁の楽しさを広めていきたいと考えています。将来の職業について具体的に決めていませんが、大学受験に向けての勉強を囲碁で養った集中力で乗り切っていきたいと思います。囲碁は、国籍・年齢を問わず楽しむことができ、交流することができる、私の人生をとても豊かにしてくれるかけがえのない財産です。
カテゴリ: 新着情報|投稿時刻:2024年8月 7日
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