校長ブログ「くる朝ごとに」歌声よ、鳴り響け

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10月31日に中高別の合唱コンクールが行われました。
どのクラスも短い練習期間で歌をまとめ上げました。中学1年生の合唱は、初々しさが残る中にも良い合唱を作ろうという思いを感じさせるものでした。
また、上級生の合唱は、優勝を目指す意思を感じさせるもので、チャペルの中に美しい歌声が鳴り響いていました。

そんな歌声を聴きつつ2年前のコロナ禍における合唱コンクールを思い出していました。当時は、日常においても声を出すことが憚れるような状況でした。昼食はシールドを立て黙食で、生徒及び教職員、学校にいる全ての者はマスクをすることが義務付けられていました。ですから、合唱練習は制限され、本番もマスク着用でした。当然、実力を十分に発揮できなかったと思います。それでも必死になって歌っている姿がチャペルの壇上にありました。それは、まるで自由を奪われた者が権力者に向かって必死で抵抗しているかのような姿でした。

その生徒たちが、今年は自由に楽しそうに声高らかに歌っていました。 生徒の何ものにも「負けまい」と抵抗する姿と自由を満喫する姿を見て、これからもチャペルには生徒の様々な歌声が鳴り響くのだろうと確信しました。

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