【校長ブログ くる朝ごとに】残り少ない夏休み

戦後80年を迎えた今年の夏も、とにかく「暑い!」というひと言に尽きます。
そして8月15日を過ぎると、9月からの新学期が頭をよぎり、これからの生活をどう過ごそうかと考え始める小学生、中学生、高校生も多いのではないでしょうか。

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チアリーディング部は、夏休みも元気に練習に励んでいます!

「時計の針は戻りません。」
この言葉には、私にとって忘れられない思い出があります。今から40年以上前、教員になって間もない頃のことです。ある学年でトラブルが起こり、厳しい指導に反発した生徒たちが授業を受けつけない状況になりました。そんな中、一人の同僚が自らの判断で学年集会を開き、生徒たちと向き合いました。

激しい抗議が続く中、その教員は突然、「皆はどこまで時間を戻したいのか」と問いかけました。生徒たちは一瞬言葉を失いましたが、やがて「あの頃は楽しかった」「みんなで一緒に取り組んだ日々に戻りたい」と語り始めました。そこでその教員はこう言ったのです。
「でも、時計の針は戻せない。大切なのは、これからどう生きるかだ。」

この言葉は、私の心に深く刻まれました。

だからこそ、夏休みが終わりに近づくこの時期に、全国の小学生・中学生・高校生に伝えたいのです。
「時計の針は戻せなくても、これからの歩みは自分で決められる。」

過去を惜しむより、未来をつくる一歩を踏み出してほしい――そう願っています。

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いつも笑顔をありがとう!

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