【校長ブログくる朝ごとに】夏休みを前にして

6月下旬から鹿児島県トカラ列島近海において群発地震が続いています。その回数は、2千回を超えたとのことです。大地が何回も揺れるわけですから、どれほどその地域の方々は不安だろうかと思います。ニュースで住民の方が「船酔いしている」と語っていましたが、地震という自然によって「日常」が脅かされています。

今年の6月は、統計を開始した1898年以降で日本の平均気温が最も高かったそうです。今までは2020年が最も高かったそうですが、それを1.43℃上回ったとのことです。先日、屋外プールでの水泳の授業が、気温が高過ぎて実施できないというニュースが流れていました。「暑いからプール」という常識がもう通用しないのでしょう。本校の職員室の掲示板には、グランドと体育館の暑さ指数を書き込む欄が用意されました。これから自然が我々に突きつけてくる「暑さ」との戦いが始まります。

台風接近というニュースが流れています。当然のことながら、風と雨には最大限の注意が必要です。この雨ですが、ここ数年、「50年に一度」とか「警報級」という枕詞がよく使われます。雨は「恵みの雨」とも言われますが、最近は暴力的、破壊的な力で大きな災害をもたします。これは6月から10月のことです。学校では、大雨が降るという予報が少しでも出されると、天気予報にかじりつき、生徒の安全に最大限の注意を払います。

人類は、自然を解明すること、そして支配することに尽力してきました。しかし、なかなかそうはなりません。むしろ自然は人類のその願いを砕くかのように大暴れしています。そんな自然を前にすると、人間の小ささを思い知らされると同時にもっと謙虚にならなければと思います。今では、この「恐ろしい夏」を生徒たちが無事に過ごせますようにと祈るばかりです。

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