【中2】今年度から始まった、中2Nature eco Camp『NeC』

中学2年生の総合学習では「自然環境」をテーマに学習を進めています。これまでにも、エコ活動が何を解決しているのかや、リユース製品作りを通して環境問題について考えてきました。そして今年度から、より生徒たちが自然について身近に、そして自然と触れ合いながら環境問題について考えられるように、中2宿泊行事「Nature eco Camp」が実施開始となりました!

 今年度は、南アルプス麓の静岡市井川地区へ行ってきました。井川地区は本当に山深い場所です。行きのバスでは野生の子鹿やサルの親子にも出会い、「本当に動物たちの棲かに来たんだ!」という実感が湧いたようでした。
 この地域は南アルプスユネスコエコパークに認定されていて、ユネスコエコパークの移行地域に位置します。移行地域とは、「人が暮らしを営み、自然環境の保全と調和した社会活動や持続可能な地域社会の発展を目指す地域」とされている場所です。今年度の宿泊先である井川自然の家では、水の使い過ぎ注意やゴミの持ち帰り、食べ残さないことを意識するといった、環境問題に積極的に取り組む施設となっています。

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宿泊先の「井川自然の家」

 1日目のウォークラリーでは、初めて手にするコマ地図を見ながら班の皆と協力して頂上を目指します。道がぬかるんでいる中で、道に迷ったり、山ビルに出会ったり、四苦八苦しながらゴールを目指しました。

 2日目の朝食は自分たちで作るカートンドックです。牛乳パックの中に、アルミホイルで包んだホットドックを入れて、かまどで火にかけます。うまくいって美味しい朝食になった人もいれば、焼き過ぎてしまってパンが焦げてしまった人もいたようです。
 杉板焼き体験は、薪で火を起こすところから始まります。すぐに火がついた班もあれば、苦労した班もありました。それだけではなく、杉板を火にかけて焼くときに、どれだけ焼けばいいのか調節も難しい、、、。焼き過ぎて板が割れ、小さくなってしまった人もいました。ただ、焼き終わった後はみんな灰を落とすために一生懸命にたわしで擦って、素敵な看板を作ることができました。
 夜には雨もすっかり上がり、予定通りキャンプファイヤーを実施することができました。満点の星空の下で、みんなで火を囲み、みんなでゲームをしたり、歌を歌ったり、踊りを踊ったりしながら楽しみました。

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 3日目は雨天プログラムとして「ふじのくに地球環境史ミュージアム」へ見学に行ってきました。廃校になった高校をそのまま博物館にしているミュージアムで、黒板での説明や、大きな動物の剥製に驚きながら見学することができました。人間社会と自然との共存がテーマとなっているので、今年度の中2の学びにぴったりの博物館です!

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 3日間のこのキャンプを通して、生徒たちは自然の偉大さを体全身で感じました。どれだけプログラムを楽しみにしていても、天気が悪ければ実施はできませんし、山には虫や他の生き物も住んでいます。施設の大きな窓から見えるのは、どこまでも続く南アルプスの山々です。山は深く、その山々を切り倒して、私たちが住んでいる都市を作っているのだと、自然との共生を考えさせられる3日間となりました。

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