東邦大学 看護学部「いえラボ」体験レポート

7月15日、高大連携校である東邦大学看護学部が中高生に向けて実施している「いえラボ体験」に参加させていただきました。

「住み慣れたこの街で、この家で、できるだけ暮らし続けたい」

都市部の超高齢社会における諸問題を解決できる看護師の養成を、大学と地域が一体となって推進する取り組みとして行われているのが、この「いえラボ」という事業です。「看護の対象は生活者」であることを常に意識できる「いえ」「地域」の環境を構築し、急性期医療を提供しながら対象者の生活を推測する。それが退院支援の第一歩となるとの考えのもと、大学付属病院の実習にとどまらず、地域を基盤とした教育(国内外の高齢者・小児・母性・精神等の医療福祉関連施設での学習)の充実・整備してきた東邦大学看護学部ならではのプロジェクトです。

今回の実習場所は「病院」ではなく、なんと普通の「いえ」。都市部の一般的なマンションの一室にて実習が行われました。
「お邪魔します」と言いたくなるような普通の玄関から靴を脱いで入り、見た事のあるような「いえ」の中から、さまざまな生活の工夫を見つけ、その中にある看護学ならではの視点を見つけていきます。

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家の中で先生のお話を聞かせていただきました 部屋を移動し、模型を使いながら説明してくださいました


また、実際に電動ベッドに寝ている患者さんをイメージして、スライディングシートを用いてベッドで安全に寝る位置を調整できるように移動の介助する体験をはじめ、手元がおぼつかなくてもスムーズに食事ができるように工夫された食器の体験,誤嚥を予防するためにとろみをつけた飲み物の作成・実際に試食する体験をさせていただきました。

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先生の移動介助のお手本です とろみを付けた飲み物を作り、試食しました

参加した生徒からも、「最初看護とは、病院に来ている人だけを見ると思っていたので、普通に生活して今後も生活していく人たちを看護するという未来があることに改めて気付かされました。」、「ユニバーサルデザインにも特化していて、一般家庭でも使えるものがあることに感激しました。私自身、知らなかったことを専門的に深掘りすることができ、とても良い経験になりました!」との感想があり、大変充実した時間になったようでした。
貴重な体験をさせていただき、感謝申し上げます。

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